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2017年02月10日

誰も知らない会話

A 君と B 君と 中学校学校サイドの話。

A君は 7 クラスの学年委員長を 3 期務めた。
3 年の後期、みんなは受験体制に入る。
そんな中、
生徒会長に立候補する事を考える。
(でも、落選したら・・・)
15 歳は 15 歳なりに悩み、
母親に相談する。
「別に落ちたら落ちたでいいんじゃない。
 やりたいならやれば?」
お気楽な一言が後押しして立候補を決意。

しばらくすると A 君に変化が・・・
温厚だった A 君が、
兄弟に乱暴な口をきくようになった。

同時に母親は、妹からも
学校での変化を聞く事になる。

「立候補ポスターを廊下の天井に貼ったり
 体育館での演説も正座したり、
 ふざけてばっかりいるんだよ。」

変化に気づいた母親は A 君を問いただす。
「一体何があったの?話してご覧。」

重い口を開いて A 君が語ったのは
信じられない事実。

実はもう一人、
生徒会長に立候補した
B 君という生徒がいた。
ある日、二人一緒に
生徒相談室に呼ばれた。
そこで先生から言われた事は~

「二人が生徒会長に立候補すると
 どちらかが落ちる。落ちたら
 副会長という訳にはいかないんだ。
 落ちたら生徒会には関われない。 
 だから一人が副会長に
 立候補したらどうだ?
 どっちが副会長に変更するかは
 二人が話し合って決めろ。」
そう言い残し、
先生は部屋を出て行ったというのだ。  

「それでどうしたの?」
「 B 君はずっと黙ったままだった。
 だから二人で部屋を出て、
 廊下を歩いて教室へ戻る時、
 『僕はいいから B 君やりなよ』って
 肩を叩きながら言ったんだ。」
「 B 君は何て?」
「何も言わなかった。」
「あなたは辛かったかもしれないけど、
B 君も辛かったと思うよ。
 あ、俺が先に言えば良かったと
 思ったかもしれないでしょう。
B 君の気持ちも考えてご覧。」

かくして、
母親と話してスッキリした A 君は
副会長として残りの中学校生活を
生き生きと過ごした。

余談ではあるが、
生徒会長になった B 君は
数ヵ月後の
沼津 H 高校の入学選考試験には
落ちてしまった。





ここで学校側の言い分も
記しておこう。

当時その中学校は荒れていた。
二人の力が必要だった。
生徒会で二人が活躍して
生徒のモラルの底上げを願っていた。
・・・と。

しかし
学校側が
二人の少年の心を傷つけたのは
間違いない。
まして、中学3年では
公民も学習するというのに・・・
正しい選挙って???
 


大人になって
国民の義務である選挙に
参加する時、
A君も B 君も
学校側からかけられた圧力を
思い出すのだろうか?
三人しか知らない
あの部屋での会話

石原元都知事、小池現都知事の間にも
二人しか知らない
過去の会話が
あるのだろうか?  
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Posted by 学研大塚大諏訪 石脇 まき江 at 09:46Comments(0)教育のこと